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蒸留水を使って肛門痛を治す方法
肛門痛や切れ痔になっていると、ブジーを使って肛門を拡張させることができません。
ですので、ここでは蒸留水を使って、肛門痛(切れ痔のように、硬くて大きな便が排便時に肛門を傷つけて生じる場合の肛門痛)を治す方法を解説したいと思います。
手順1.蒸留水器で蒸留水を作る
肛門痛を治すためには、便を柔らかくする必要があります。
便が柔らかいと、排便時に便が肛門を傷つけないので、
数週間の間に便を柔らかくすることで、
肛門痛を治すことが出来ます。
ここでは、蒸留水を使って肛門痛を治す方法を解説していくので、 まずは蒸留水器を使って蒸留水を作ります。
蒸留水器については、 下のページに詳しく書かれています。
手順2.蒸留水を沸騰消毒させる
肛門内に蒸留水を注入するためには、
一度蒸留水を沸騰消毒させる必要があります。
ですので、やかんなどを使って、
蒸留水を沸騰させます。
蒸留水が沸騰したら、蒸留水を常温で放置して冷ましていきます。
この場合は、蒸留水が冷めるまでにかかる時間は、
2時間くらいです。
また、蒸留水をすぐに使いたい場合は、
沸騰した蒸留水を5分くらいで冷ます方法があります。
その方法は、水を貯めた洗い桶に、
やかんを入れる方法です。
洗い桶に水を入れすぎると、やかんが倒れる心配があるので、
適度な量の水を貯めて使います。
また、蒸留水器で作りたての蒸留水の場合は、 沸騰消毒をせずに、そのまま使うことができます。
手順3.シリンジで肛門内に蒸留水を注入する
蒸留水の用意ができれば、次はシリンジで肛門内に蒸留水を注入しますが、
蒸留水を注入する場所は、
私の場合は浴室です。
浴室でパンツと下着を下ろし、シリンジの先端を肛門に差し込み、
注入していきます。
また、蒸留水を注入した直後は、
自室のベットなどで20分から60分ほど横になります。
横になる理由は、
大腸内の便に蒸留水を行き渡らせて、
便をまんべんなく柔らかくするのと、便意が強くなり過ぎるのを抑えるためです。
また、注入する蒸留水の量は、
現在の私の場合100mlから160mlほどです。
便の柔らかさを増したい場合は、注入する蒸留水の量を増やすようにします。
強い便意を催す場合の対処方法
また、蒸留水を注入して横になってから40分くらいの間は、
かなり強い便意を催す場合があります。
その場合は、横になっている時に、腰の部分を少し高くすると、
少し便意を抑えることが可能です。
腰の部分を少し高くするためには、
腰の下に枕を置いたり、
手をグーにして、腰の下に置く方法があります。
また、蒸留水を使って肛門痛を治している期間は、
蒸留水を肛門内に注入した後に、
強い便意を催す場合が必ずあると思います。
強い便意を催した時に、安易にトイレに行かずに、
しっかり我慢して、時間通りに排便することが、
蒸留水を使って肛門痛を治す場合のポイントの1つです。
手順4.7時間後に肛門内に蒸留水を再注入する
肛門内に蒸留水を再注入する理由は、
1つは便を更に柔らかくさせるためです。
2つ目の理由は、便意を催させて、
最初に注入した蒸留水によって柔らかくなった便を排出させるためです。
また、蒸留水を再注入する時の量は、
私の場合は、最初に注入する場合よりも少し少なく、
100mlほどです。
手順5.排便する
蒸留水を再注入した直後は、
自室のベットなどで横になりますが、
1時間経過したら、排便を行います。
ですので、最初に蒸留水を注入してから、
8時間後に排便をする事になります。
蒸留水を注入してから8時間経過すると、
便はかなり柔らかくなり、
排便時に肛門にあまり負担をかけずに済みます。
また、最初に蒸留水を注入してから排便までの時間は、
8時間を目安にするのが良いと思いますが、
14時間後・16時間後と長くなると、
かえって便が硬くなってくるので、注意が必要です。
また、肛門狭窄になっていて、肛門痛になっている状態でも、
そのように蒸留水を使って便を柔らかくする方法を、毎日実行すると、
2週間から1ヶ月くらいで、肛門痛を治すことができると思います。
肛門痛をしっかり治すことができれば、
ブジーを使って、肛門の拡張に取り組むことができるようになります。
8時間でも便があまり柔らかくならない場合
また、最初に蒸留水を注入してから8時間経過しても、便があまり柔らかくならない場合は、 排便までの時間を10時間・12時間などに伸ばしたり、 最初に注入する蒸留水の量を、増やすことで対処するのが良いと思います。
排便のスケジュール
排便は、毎日行います。
排便したい時刻に合わせて、毎日蒸留水を肛門に注入していきます。
排便を毎日行う理由についてですが、肛門痛の人の場合は、排便の間隔が長くなると、
便が硬くなり肛門を傷つけてしまい、肛門痛が悪化する場合があるからです。
次に、排便スケジュールの例を紹介したいと思います。
排便スケジュールの例1.朝に蒸留水を注入
例えば、朝の8時に蒸留水を注入すると、7時間後の昼の3時に蒸留水を再注入して、
合計で8時間後の夕方4時に、排便の時間となります。
しかし、学生や社会人の場合など、日中外出する人の場合は、
この時間帯には行えません。
排便スケジュールの例2.昼に蒸留水を注入
例えば、昼の12時に蒸留水を注入すると、7時間後の夜7時に蒸留水を再注入して、
合計で8時間後の夜8時に、排便の時間となります。
しかし、学生や社会人の場合など、日中外出する人の場合は、
この時間帯でも行えません。
排便スケジュールの例3.夜に蒸留水を注入
例えば、夜の11時に蒸留水を注入すると、7時間後の朝6時に蒸留水を再注入して、
合計で8時間後の朝7時に、排便の時間となります。
この時間帯だと、学生や社会人の場合など、日中外出する人でも、
行うことができます。
また、合計時間は長くなりますが、夜の8時に蒸留水を注入して、
10時間後の朝6時に蒸留水を再注入して、
合計で11時間後の朝7時を、排便の時間としても良いと思います。