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ステップ3.ブジーの使い方
こちらのページでは、私の行っている具体的なブジーの使用方法について、 詳しく解説しています。
手順1.ブジーにポリエチレン手袋を被せる
こちらの尿道用ブジーは、尿道用ブジーにセロハンテープを巻いている状態のものですが、
ブジーを使う時は、ブジーにポリエチレン手袋を被せます。
この時に、ブジーがポリエチレン手袋の指の部分に入るように被せます。
私の場合は、ポリエチレン手袋の親指のところを使うことが多いです。
ちなみに、私はポリエチレン手袋を使っていますが、
ポリ袋(キッチンパック)は代用できません。
私はポリ袋を使って、複数回破れたことががあります。
一方で、ポリエチレン手袋を使っていて破れたことは、
私は一度もありません。
手順2.ポリエチレン手袋を被せたブジーに乳液を付ける
こちらの乳液は、私が使っているものです。
ちなみに、私は乳液を使っていますが、別の化粧品などで代用することが可能です。
乳液は、ブジーを肛門に差し込む時の潤滑剤として利用するので、
潤滑剤になりそうで、かつ肛門内に差し込んでも、健康に問題がないのであれば、
化粧品以外でも代用が可能です。
乳液を実際に使用する時は、ポリエチレン手袋を被せたブジーの先端辺りに、乳液を付けます。
付ける乳液の量は、1滴、2滴くらいの、少量がちょうどいいと思います。
あまり付けすぎると、ブジーを肛門内に差し込んだ後に、
抜け落ちやすくなるので、あまり付けすぎない方が良いと思います。
乳液を付けたら、指で乳液を伸ばしていきます。
上下、表裏にまんべんなく、乳液を付けていきます。
このように、ポリエチレン手袋を被せたブジーの先端の辺りに まんべんなく乳液が付いたら、ブジーを肛門に差し込む準備の完了です。
また、別のページでも説明していますが、 ブジーを使う時に乳液などを使っていて、 肛門に異常が生じた場合は、 使用を中止して、肛門科専門医などへのご相談をおすすめします。
手順3.ブジーを肛門に差し込む
ブジーに乳液を付けたら、
ブジーを肛門にゆっくり差し込んでいきます。
上の図では、尿道用ブジーが肛門に差し込まれている状態です。
この図の場合に、尿道用ブジーの棒は、最大限に開いているので、
縦長の円の形になっています。
尿道用ブジーを差し込む場合は、
尿道用ブジーのネジのつまみの部分から棒の部分にかけての方向が、
おしりの割れ目のラインの方向と同じくすると、
深くまで尿道用ブジーを差し込むことができますし、
座る時に安全に座ることができます。
手順4.ブジーの使用を終えた後
- ブジーを肛門から抜き出す
- ポリエチレン手袋の中からブジーを取り出す
- ポリエチレン手袋を裏返しにする
- ポリエチレン手袋を縛る
- ポリエチレン手袋をゴミとして処理する
ブジーを差し込んだ後で、使用を終える場合は、
まずポリエチレン手袋が被さっているブジーを、肛門から抜き出します。
そして、ポリエチレン手袋の中から、
ブジーを取り出します。
そして、ポリエチレン手袋を裏返しにします。
そして、ポリエチレン手袋内の空気を抜き、
匂いがしてこないようにするために、ポリエチレン手袋を、ひものように結んで縛ります。
そして、ポリエチレン手袋をゴミとして処理します。
ブジーを差し込んでいる時間
ブジーを差し込んでいる時間は、
私の場合は平均で4時間くらいです。
また、私がブジーを差し込む時間帯は夜です。
また、私がブジーを差し込んでいる時は、それが抜け落ちることがないように、
座った状態になっています。
ブジーを差し込んでいる時間は、長ければ長いほど、肛門の拡張がどんどん進んでいくと思います。
ですので、夜寝ている時に、差し込んだままにすれば、
1日に10時間くらい肛門拡張に時間を費やせることになります。
しかし、実際はブジーを差し込んでから、数時間経過すると、
肛門に痛みが生じてくるので、長時間の使用は難しいです。
ブジーを差し込んだ後に、肛門に痛みが生じてきたら、
使用停止の合図と考えて、使用を終わりにします。
私の場合は、3時間から6時間くらいで、肛門に痛みが生じてくるように、
ブジーの太さを調節しています。
また、ブジーを差し込んだ後に、肛門に痛みが生じてくるまでの時間が、
2時間未満だと短すぎます。
この場合は、ブジーの太さが太すぎます。
ブジーが太すぎる状態で、使用を続けていると切れ痔になり、
逆に肛門肛門狭窄が進む危険性があります。
ですので、肛門にあまり負担がかからない太さに調節することが、非常に重要です。
ブジーの太さの調節方法
同じ太さのブジーを何度も使っていると、
徐々に肛門が拡張してくるので、
拡張した肛門のサイズに合わせて、
ブジーのサイズを少しづつ太くしていく必要があります。
ですので、次からブジーの太さの調節方法について解説していきますが、
まずは尿道用ブジーからになります。
尿道用ブジーを使う場合の太さ調節
尿道用ブジーは、ネジのつまみを回すことで、
太さを調節することができますが、
重要なのは、尿道用ブジーを太くしていくペースです。
私が使っている尿道用ブジーの場合は、
3回4回使用したら、ネジのつまみを90度回転させていました。
毎日、尿道用ブジーを使用する場合は、
1週間で180度回転するペースです。
一度に一気に太くすると、
ブジーを差し込んでから肛門が痛くなるまでの時間が短くなり、
使用時間が短くなってしまうので、
徐々に太くしていくことが重要です。
また、尿道用ブジーを使っていると、
徐々に肛門が拡張していきますが、
しかし肛門の拡張が進んでいくと、尿道用ブジーのつまみを回してサイズを最大にしても、
物足りなくなってきます。
この状態になった場合は、尿道用ブジーのサイズを最大にした状態で、
棒にセロハンテープ・OPPテープを巻いていくことで、
棒の太さを太くすることが可能になります。
また、私の場合はセロハンテープを使っていますが、
セロハンテープを巻く頻度は、
ある太さの尿道用ブジーを3回か4回くらい使用した後です。
3回か4回くらい使用した後は、
セロハンテープをだいたい10センチメートルから15センチメートルくらい使って、
尿道用ブジーに巻いていきます。
ですので、毎日尿道用ブジーを使っていて、
1日に4時間くらい差し込んでいる場合だと、
セロハンテープを巻くのは、1週間に2回くらいという事になります。
また、OPPテープを使う場合ですが、 OPPテープは、セロハンテープよりも薄いと思うので、 おそらくセロハンテープの時の1.5倍から2倍くらいの長さになると思います。
また、尿道用ブジーに巻き始める場合は、
棒の先端の方を中心に巻いていきます。
尿道用ブジーの棒の部分は、平行ではなくて、
先端にかけて徐々に細くなっています。
また、尿道用ブジーのサイズを最大にした状態だと、
棒の先端と根本の方で、太さの違いが大きくなります。
棒の先端と根本の方で、太さに違いがあると、
1つの問題があります。
それは、尿道用ブジーを差し込んだ後に、
抜けやすい点です。
もしも、尿道用ブジーの棒の部分が、鉛筆のように均一の太さならば、
差し込んだ尿道用ブジーが抜けづらいと思います。
ですので、尿道用ブジーにセロハンテープ・OPPテープを巻き始める場合は、
棒の先端の方を中心に巻いていくのは、
このような理由によります。
尿道用ブジーにセロハンテープ・OPPテープを巻く時は、
棒の先端の方を中心に巻き、
将来的に棒の太さが均一になるようにしていきます。
ちなみに、尿道用ブジーの棒の先端と根本の方で、
太さが違う状態で肛門に差し込んでいると、
尿道用ブジーが抜けやすいので、
座った状態でいないといけないですし、
トイレに行く時は、いったん尿道用ブジーを抜かないといけないので、
手間がかかります。
手作りブジーを使う場合の太さ調節
ここでは、手作りブジーを使っている場合の、 太さの調節方法について解説していきますが、 手作りブジーの作り方については、 こちらのページに書かれています。
手作りブジーの太さ調節は、 手作りブジーにセロハンテープ・OPPテープを巻いていくことで、 可能になります。
私の場合は太さ調節のために、セロハンテープを使っていますが、
セロハンテープを巻く頻度は、
ある太さの手作りブジーを3回か4回くらい使った後です。
3回か4回くらい使った後は、
セロハンテープをだいたい10センチメートルから20センチメートルくらい使って、
手作りブジーに巻いていきます。
ですので、毎日手作りブジーを使っていて、
1日に4時間くらい差し込んでいる場合だと、
セロハンテープを巻くのは、1週間に2回くらいという事になります。
また、手作りブジーに巻く時は、 棒の太さが均一になるように巻いていきます。
ブジーの使用上の注意点
ブジーの使用中にトイレ(小)に行きたくなった場合
尿道用ブジーを使っている時は、棒の太さが均一ではない場合がありますが、
その場合は棒が抜け落ちやすい状態にあります。
一方で、手作りブジーを使っている場合のように、
棒の太さが均一になっている場合は、
棒が抜け落ちづらいです。
ですので、トイレにいっている時に、棒が抜け落ちそうだったら、 棒を外してからいき、 棒が抜け落ちなさそうならば、 棒を差し込んだままで、トイレにいくといいと思います。
ブジーが抜けてきた時
ブジーを差し込んでいる途中に徐々にブジーが抜けてきた時は、
手を使って、ブジーを肛門に押し込んでいけばいいわけですが、
しかしこの時に注意することがあります。
それは、ポリエチレン手袋が破けないようにすることです。
ブジーを差し込んでから、
2時間くらい経過すると、汗によりポリエチレン手袋がおしりにくっついてきます。
このように、ポリエチレン手袋がおしりにくっついている状態で、
ブジーを肛門に押し込むと、
ポリエチレン手袋が破れる可能性があります。
セロハンテープを巻いた状態のブジーに排泄物が付くと、
まずいことになります。
セロハンテープは、防水性が弱いので、水洗いができないです。
水洗いができないと、匂いがなかなか取れなくて大変です。
ですので、巻き直さないといけなくなる可能性があります。
私は、ポリ袋(ポリエチレン手袋ではない)を使っていて、それが破れたことがありますが、
その時はセロハンテープを全てはがしてから、巻き直しました。
ですので、ブジーを差し込んでから、 2時間くらい経過した時に、ブジーが抜けてきて、 ブジーを肛門に押し込む場合は、 ポリエチレン手袋が破れないようにするために、 ポリエチレン手袋をお尻からはがして、 それからブジーを肛門に押し込むようにします。
痔の時や肛門が痛い時
痔の時や肛門が痛い時にブジーを使うと、
肛門が悪化する危険性があります。
ですので、痔の時や肛門が痛い時は、ブジーの使用を控えて、
肛門の痛みが治まってから使用した方がいいと思います。
最後に
ここでは、ステップ3としてブジーの使い方について解説しました。
ステップ1からここまで読み進めてきた方は、
ブジーを使い始めも大丈夫です。
また、本サイトのやり方だと、肛門の太さが鉛筆ほどしかない、重度の肛門狭窄でも、
治療が可能です。
肛門狭窄を治して、日常・将来の不安を取り除き、
快適な日常を取り戻していきましょう。
また、肛門狭窄で困っている方は、たくさんいると思うので、 よろしければこちらのサイトを、何かの機会にネットで拡散していただけると嬉しいです。